☆☆☆ 注意 ☆☆☆
半導体製品は個体差が有る程度有り、且つ素人がブラックボックス化されている
コントローラの特性を理解しないで行っているテストです、結果を保証するものでは有りません
劣化したNANDは極端に電荷保持力が弱い為、使い込んだSDカードはデータの信頼性が劣ります
☆☆☆ 検証環境 ☆☆☆
Computer : 自作PC
CPU : intel Pentium G530 2.4GHz (0.8volt〜)
Memory : SanMax (Micron) DDR3L-1600 8GB x2
MotherBoard : ASROCK Z77E-ITX
Storage BOOT : intel SSD 330 120GB
Storage STRIPE : Western Digital WD10EACS 1TB x3 (RAID-0)
USB3.0 : intel Z77 Rear (2Port)
USB3.0 : ASMedia ASM1042 Rear (2Port)
USB3.0 : 玄人志向 USB3.0RD-PCIe (2Port 旧赤基板)
Reader : Silicon Power SPC39V1W (USB3.0)
Power : 90w PicoPSU + 80w AC Adaptor
UPS : APC BE325-JP
Env : Windows 7 Professional x64
☆☆☆ テスト概要 ☆☆☆
・8MB〜32MBのテストファイルを全域書込後にエラーチェックと並行し削除する
・上記を1サイクルをエラーが発生するまでテストを行う
・データ確認用に、開始前に幾つかファイルを転送している(削除非対象)
■ 2014年02月07日
テスト開始
MLC搭載を売り文句としたmicroSDHCカード、GB単価からしても期待できそう
MSIのマザーボードの動作が不安なので、退役したパーツを組み合わせたPCでテスト開始
■ 2014年02月9日
638サイクル、書込量4.8TB
8GBの容量と転送速度のお陰で、2日程度で600サイクルを超えている
■ 2014年02月16日
2239サイクル、書込量17.0TB
順調に2000サイクル突破
■ 2014年02月23日
3825サイクル、書込量29.1TB
8GBの容量ながら、ドラレコで10年程度の耐久性を発揮している
記録に残るのは2時間分程度と短いけど・・・
ちなみにAiptek X3からGEANEE DVRGPS02(f210)に最近変更した
■ 2014年03月2日
5400サイクル、書込量41.1TB
5000サイクルをオーバー、低容量ながらタフな挙動を見せてくれている
Transcendのドライブレコーダーには、Ultimate16GBが標準添付されるらしい
確かにこの耐久性を考えれば、ドラレコ2〜3年程度の製品寿命に対しては充分
現状の皮算用では24時間連続でドラレコ運用(96GB/day)を考えても、16GBモデルは容量ベースで2.2年分の寿命が有る
■ 2014年03月9日
6908サイクル、書込量52.6TB
Superiorと並ぶ7000サイクルまで後一息
テストを始めて1ヶ月経過、予想通りのタフさを持っているようだ
■ 2014年03月14日
7586サイクル、書込量57.8TB
ここ2〜3日で急激な速度低下が起こっている、書き込みは10MB/s前後、読み込みは8MB/s前後まで降下
ここになって急激なフラッシュメモリの劣化が起こったのか、予備領域を使い果たしたのか不明
■ 2014年03月16日
7630サイクル、書込量58.1TB
速度の低下が止まらない、Class10を発揮出来なくなっている
読み込み速度側が3MB/s程度と低速なので、そろそろユーザー側でも気づき始める頃
恐らくエラー訂正を頑張りながら持ちこたえているのだろう
■ 2014年03月18日
7664サイクル、書込量58.4TB
タイムアウトで停止していた、リーダーを抜き差ししてみると、非常に時間が掛かったが認識した
最初にコピーしたフォルダを比較しようと、ドライブを開こうとするとExplorerがフリーズ
テスト再開は不可能と判断し、テスト終了とする
【極ヘビーユース:20GB/day書き換え想定】 約8年分
【FullHDドラレコ:8GB(2時間分)/day想定】 約20年分 ※GEANEE DVRGPS-02
【スマートフォンヘビーユース:1GB/day書き換え想定】 約160年分
■ まとめ
連続稼動39日、テストループ7664回、書き込み量58.4TB
MLCに相応しい寿命を確保しているカード、8GBながらドラレコ2時間録画を20年間程度は行える点は良い
16GBモデルでは倍程度の寿命は期待できる点、同社ドラレコに標準採用されるmicroSDHCなのも頷ける
また末期には大きく速度が低下している為、機器によってはエラーを返し、その時点であればデータを救い出せる可能性も高い
事前にコピーしていたファイルの整合性をチェックする為、データをコピーしようとするがExplorerがことごとくフリーズする為
コマンドプロンプトでHDDへ単純コピーを行った、非常に時間が掛かったが無事に終了(30分以上掛かった)
全データともMD5は正常、現在カードにアクセスは出来ているが、読み込みが非常に不安定な状態となっている
逆に書き込みや消去は、時間が掛かるが問題なく行えている為、エラー訂正部分に問題が起きているのだろう
□ 2014/03/22 追記
不安定な状況は悪化し、追記したファイルが迷子になるようになった(正確には追記内容が反映されない)
またテスト前にコピーしたデータはフォルダ毎消失し、dirコマンドにすら表示されない上に
copyコマンドにも反応しなくなった、Explorerは相変わらずドライブを開こうとするとフリーズする
寿命ギリギリまで動作した珍しい例かもしれない、データがどんどん抜けていってしまっている状態か
■ テスト後記
・MLCの寿命
ほぼ文句無し、1日に1回全域に書き込んでも10年以上の寿命が期待できる
普通にスマートフォンを利用する上では、寿命を気にしなくても大丈夫だろう
あくまでもNANDフラッシュメモリ部分であるため、バックアップをしなくて良いと言う話では無い
・容量が残念
残念ながら、Transcend Ultimateは16GBまでのモデルしか存在しない
個人的に32GBモデルが存在していれば、ドラレコ用に購入する予定だったのだが
16GBでは4時間程度の録画時間となる為(5分を10個緊急録画として残せば、残り3時間程度?)
旅行記録としても、最初の部分が無くなりそう・・・
※32GBが発売された為、こちらのデメリットは解消されました(追記)
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