注意事項


1.想定寿命は、カード構造・素材の劣化を全く考慮していません
 数百年という結果は、あくまで加速実験から算出された想定寿命です

2.半導体製品は個体差が有る程度有り、且つ素人がブラックボックス化されている
 コントローラの特性を理解しないで行っているテストです、結果を保証するものでは有りません
 劣化したNANDは極端に電荷保持力が弱い為、使い込んだSDカードはデータの信頼性が劣ります




テスト結果について


現在までに7種類のカードのテストを行った結果をグラフ化を行った(一部製品はテスト継続中)
耐久テスト結果より算出した年数をプロット、指標は3種類、下記が大まかな説明となる

【CardFill/Day】 : 1日1回、カード容量までデータを書き込む状態、カード自体の耐久性を考慮した算出方法、極めてヘビーな利用方法
【8GB/Day】 : 1日に8GBのデータをカードに書き込む状態、ドライブレコーダ&PCでのヘビーユース等を想定している
【1GB/Day】 : 1日に1GBのデータをカードに書き込む状態、スマートフォン&PCでの日常的な用途を想定している

一般使用を考慮し、5年の時点で製品的な寿命を迎えると想定したラインを記入した



グラフ化


【青色バー(1GB/Day)】 全ての製品で、日常的な用途であれば、10年間は問題が無く利用できそうである
【赤色バー(8GB/Day)】 一部製品では寿命が気になる、但しカード容量を増やせば解決する可能性が有る
【緑色バー(CardFill/Day)】 全域を利用する為、純粋なカード寿命が問われる、大容量カードでも寿命がのび辛い点に注目





まとめ


・ここでは製品毎の評価は行わないが、期待寿命と期待信頼性を重視する為には、『大容量』『MLC』がキーワードとなる

 『大容量』
  特に高負荷となるドライブレコーダ類、PCのストレージ用途では、全体の容量を底上げすることによって、単純に寿命を延ばせる
  単純に説明すると、仮に1000回書き込めるカードであれば、8GBなら8TB、32GBなら32TBと、大幅に寿命を延ばせる可能性が高い
  ―例― Extreme Pro 16GBとSuperior 32GB、カード全体の書き換え回数はほぼ同じだが、2倍近い寿命差が出ている

 『MLC』
  一部製品で謳われているMLCとは、現在主流のTLCフラッシュメモリの"倍以上"の寿命、副次作用として書き込み速度を期待出来る
  価格は同容量であれば倍程度の製品が多い為、躊躇するかもしれないが、長く使う場合には検討する価値はある
  勿論カード自体が不良となってしまったり、機器の影響で壊れてしまう可能性は全てのカードにあり得る為
  "MLC搭載だから壊れ辛い"とは一概には言えないが、カード自体のポテンシャルは優れている

・極端な話をすれば、ライトユースであれば、寿命を心配する必要は殆ど無い結果となっている
 但し数年毎にカードを取り替える等、気にしなくて良いわけではない、データのバックアップを忘れないことも重要

・ロングスパンではフラッシュメモリの特性となる、データの揮発と言う点に注意が必要となる、更に使い込むほど揮発しやすくなる
 日常的に利用していても数年毎にカード内のデータを全て書き直した方が良い、方法としては2枚のカードを準備し、データをコピーし合う等
 特に非通電時には影響が顕著となる為、フラッシュメモリを"データ保管用"として扱う事は、個人的には余り推奨しない



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